SPECIALITY

スペシャリティ認定

品質管理と向上を担う、
なくてはならない存在。

QMクオリティ
マネージャ

デリバリーエクセレンス本部 
品質マネジメント推進グループ 

吉澤 麻美理学部出身 / 2000年入社

※所属部署名は取材当時のものです

品質管理と向上を担う、なくてはならない存在。

クオリティマネージャ

提供するシステムに求められる品質を備えたものとしていくために、品質を測定し、問題に対する要因特定および原因分析・対策立案・モニタリングを実行する役割を担う。

ジョブチャレンジ制度を利用して生産性・品質改革本部(現デリバリーエクセレンス本部)へ

就活当時、女性でも長く働ける環境が良いと考え、ユーザー系のシステム会社であることと保険業界の安定性に魅力を感じて入社しました。入社後は代理店オンラインシステムに配属。代理店向けのオンラインシステムについて学んだのち、精算収納システムを担当し、保険料の精算に関するシステムで保険業務に関する知識とシステム知識の両方を学びました。
転機になったのは2010年。経理会計システムのプロジェクトにサブシステムのリーダーとして要件定義から参画し、品質管理計画に触れたことでした。システム開発の技術以外にもプロジェクト管理や会計など多くを学んだプロジェクトでしたが、品質管理分野に興味を持ったのはこの時がきっかけです。開発に触れれば触れるほど、どうしたら品質を向上することができるのか?という課題について考えるようになりました。そのような経緯があり、ツール開発の要員募集枠のなか、品質管理を学びたい想いをアピールして2014年度のジョブチャレンジ制度を利用し、生産性・品質管理本部(現デリバリーエクセレンス本部)に異動して今に至ります。

ただシステム障害を起こさないだけが品質ではない

品質管理といっても、いろいろな観点があると思います。分かりやすいのは、システム障害を起こさないために計画やテストをしていくか考える取り組み。また、何のためにシステムを作るかといえばお客さまのためでもありますので、ニーズを探り、きちんと応えられていること、実現できていることも品質と言えます。ユーザー系システム会社だからこそ、何が必要とされているのか、どういう点が魅力と感じてもらえるかを考える、後者の品質管理を考えるやりがいも大きいですね。
また具体的な品質の話をすると、オーナー部の要件の整理、設計の整理、コーディングなど、ウォーターフォール開発における各工程では、品質を担保できているか確認するための品質評価が行われています。大切なのは、品質の評価軸をしっかりと定め、要件定義の段階から、全工程について考えていくことですね。

次のステップが見えてきたスペシャリティ認定制度

自分の強みを見つけたかったので、スペシャリティ認定制度ができた時はすぐに受けようと思いました。ジョブチャレンジ制度で品質管理に携われる部署へ異動したこともあり、どんなプロジェクトでどう品質に取り組んできたか整理ができていたため、取り組み内容も申請書に書きやすかったと思います。
合格した時は、先輩に教えてもらいながら少しずつ蓄えてきた知識が実を結んだことが嬉しかったですね。認定審査を通して、次のランクに挑戦したい意欲も湧いてきました。そのためには、自分が携わっているプロジェクトの品質管理ができるだけではなく、自分が携わっていない他のプロジェクトにも品質の観点で評価ができる知識が求められます。今後はそれを身に付けるような経験も積んでいきたいですし、そのための過程としてプロジェクトマネジメントのスキルも磨いていきたいと考えています。

プロセス改善やツールを通して開発力を支えたい

現在、品質を担保するために何十ものチェックリストやレビュー会議を定義しているため、開発現場からすると作業量が増えてしまいます。今後必要なのは、その部分をもっと作業の流れに即した形にしたり、必要最低限な定義にしたりすることで、開発側が意識しなくても「プロセスに則って作れば品質が担保される」状態にしていくこと。そのため、現在は開発プロセスの標準化を担当しています。プロセスの見直し案を議論する際は、ときに皆で意見を言い合うこともありますが、そうした部分も含め品質について考えることは楽しいもの。日頃からやりがいを感じていますね。
今後は、当社の開発力を数値化して説明できるようにするために、開発現場の負担にならずにデータを取得できる取り組みにも挑戦しています。研鑽を積みながら、プロセス改善やツールを通して開発現場の開発力を支えていきたいと考えています。